こうのとりのゆりかご
体を折り曲げて小さな「ポスト」に入った3歳男児の哀れ

このニュースを聞くたびに、大阪能勢でおきた一歳児の絡む事件をリンクして考えずにおけません。
乳幼児のための”ポスト”もその命を救うためには必要悪なのかもしれませんが、それ以上に児童のための”保護ポスト”も必要なのかもと思わずにいられません。虐待を加えている親の手元から無理に引き離そうとする児童福祉相談所それにたいして頑に抵抗する親達との駆け引きをクローズアップする番組を時々拝見します。でもその反面で例えば今度の大阪能勢の事件では親側から子供の預かりを申し出てきたと聞きます。
結果は児童福祉相談所がもたついているあいだに命を奪われてしまったのですが・・
もしかしたら大阪に彼ら彼女らの手の届くところに「こうのとりのゆりかご」があったなら、優くんの未来は奪われずにすんだかもしれない・・・あくまでも勝手判断ですが思わずにいられませんでした。

虐待を加えている親も、もしかしたら人知れず安全に”虐待している”子供を放棄できる場所、保護してくれる施設があれば、もしかしたら命を奪う様なところまで虐待をエスカレートさせずに済むんじゃないだろうか?と思ってしまいます。
子供を捨てるなんてあってはならない事ではあるんですが、捨てられないがために殺されてしまう命があってはならない事。でも綺麗ごとでそれを押さえられない現実がある以上、虐待児童を無くす、減らすことを考えるのなら、綺麗事の御託を並べる前に”救うべき”命”未来を如何にしたら救えるか”を真剣に考えるべきだと思います。

この「こうのとりのゆりかご」にあずけられた男児も、もしここに預けられなかったらどうなってしまっていたのか・・・預けられた時には虐待の形跡はなかったそうですが・・・長い月日を経るうちにもしかしたら、結果未来を奪う事になったかもしれない・・・だからかの父親も不幸な事であっても、彼の未来を”ゆりかご”に託したと受け止めたいです。
by makiof | 2007-05-18 00:18


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