色々あった一週間・・
この一週間は大きな台風に直撃されて
暴風雨の被害を彼方此方に残して
駆け抜けるように去って行ったかと思っていたら
北海道で大きな地震がありました
まずは
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます

来るぞーと分かっていても
何処かでどうせ大したことないないとタカをくくっていて
でもいざ来ると被害が出てしまう台風に
いつどこで起こるかわからない大地震

そんなものが同じ週に起こるなんて驚きです

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ここからは自分の事なんですが
そんな台風一過の翌日
会社へ個人的に届けてもらっている飲むヨーグルトの代金を
郵便局へ払い込みに行った時の話
やっぱり世間話で台風の話になりまして

郵便局は開けていたんだけど仕事はやっぱり休み?
いえいえ仕事だったんです〜でもかえりは暫く風待ちで帰れなかった
てなことを答えていたんですが

えっ?台風の中で?ガラスが割れて雨でも吹き込んで来たら
大爆発する仕事と違うの?ホンマかいなみたいな反応が返ってきまして
それを聞いた時にふと
内心そんな悪い風評を流布している人間がいるのかと
訝しく思ったりしたものの
口には出さずにまぁ大丈夫ですよととだけ答えていたんです

まぁ実際のところ溶解した金属に対し水気は大厳禁なんです
これはこの様な作業をするものの間では常識です
じゃあなんで大丈夫と言えるかというと

そんな危険を伴う時期に金属の溶解作業はしないからなんです

金属の溶解や鋳造を専門にしている規模の大きい工場によっては
火を落とせないので365日24時間溶解鋳造してる所もあるようですが
自分のいる所は
一回で溶解できる量が多くて6キロほどで
それを数回繰り返して鋳造してるので台風はおろか大雨予報が出れば
問題なく作業調整が出来ますので
爆発の危険を冒してまで金属の溶解や鋳造作業はしないことにしてます

というと・・
台風の日にわざわざ会社に出てきて
他にする仕事があるのかって言われそうなんですが
それが沢山あるんです
むしろ鋳造工程が終わってからが本番と言ってもいいのかも知れません

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このよう製品を作り上げるのに
まずは原型を作り・・・
とは言っても定番の型もあるので必ずしも原型製作がある訳では
ないんですが・・で
多くの場合はありものの原型から鋳型製作用に特別に配合した
砂を用いて鋳型を必要かつ鋳造回数を考慮して
鋳型を製作します

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鋳型が出来たら金属を溶解して鋳型に流し込む鋳造作業をします
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鋳造作業のうち
金属の溶解作業を自分もかつてはしてましたが
肺機能疾患を患ってからは鋳造作業からは離れています

それはさておき
工房の作業の流れの中で雨漏りで爆発が心配される鋳造作業ですが
この作業は製品を完成させてゆく過程ではほんの序章に過ぎません
なので
無理に悪天候の中わざわざ鋳造作業はしないんです
そして
溶解した金属を鋳型に流し込んでからが時間がかかるんです

自分の仕事でいいますと
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左下の茶色ものが鋳型から割り出し砂などを落としたものなんですが
コレをロクロで回しながら刃物でゴリゴリ挽いて(削って)整形して行きます
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左から蓋は鋳造が終わり鋳物の肌がまだ残っている状態で
その下は樹脂製の原型となります
施主様の要望により一から原型を製作する事もあります

で真ん中のものは
外側をロクロで整形し内側に鋳物の肌が残っている状態です

右側では内も外もロクロで整形が終わり蓋と身の合口の調整も
終了した状態です

また
動力こそ電気を用いた電動ロクロですが
回転は足踏みのフットスイッチでon/off 正転逆転に惰性で制御
刃物の当て具合は手加減で挽いて整形しているので
既にある原型から鋳造した素材でも
挽き加減や姿の整え方で
微妙に表情の違う製品に仕上げる事も出来るんです

大量に同じ形に仕上げる場合は
一皮削れば形が決まる様に原型を製作するのですが
ワンセットだけの形の場合が多くなって来ていますので
既存の原型に肉厚や大きさに余裕があるようなら
その原型から素材としての鋳物を鋳造して
目的の形にアレンジして整形する事もあります
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木工ロクロの様に横向けに回すのが金工ロクロです
業界で一般的には樫の木でつくるハモギと呼ばれるもので
品物にキズがつかない様に掴むんですが・・
粗挽きなのでザックリと掴んでます

ちなみに何ですが
ロクロ担当の作業としては
最終工程としてのロクロ無地仕上げと
後に彫金を施す為の下仕上げがあり
中間工程と最終的工程の品物が混在してるんですが
特別な場合を除きほとんどの場合は
なんとか一人で切り盛りさせてもらってます
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自分のパートではないですが
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丸い物以外の製品もあるので
それらは
鋳物から鋳肌という硬い表面を削り取り
形と姿を整えたあと表面を滑らかに仕上げて
精緻な彫金を施して行きます

また丸い物でもロクロで整形仕上げした上に彫金を施しまして
最終的には金メッキ仕上げか金箔仕上げで納品する事になります

製作してる品物を納品させて頂く先は
基本的にはお使いなる方に直接納めさせて頂いていますので
普段一般の人があんまり意識して目にすることがない品物だと思うんです
同じようなものと言うと誤解が生じるかもしれませんが
真言宗のお寺さんや天台宗のお寺さんの御仏さんの前に
整然と器が並ぶ光景を思い出していただくともしかしたら
あぁアレかと気がついて頂けるかもしれません・・
にしても普通一般的なものでは無いですね

あそこは何を作っている所?って話がでたときに
よくは知らないけど・・
って話が出た時にああ私知ってるよ
あそこは雨漏りしたら爆発する様な仕事をしてるみたい
って噂が回っていたらきっと皆んな信じるのかなぁ

なんて事を思ったこの一週間でもありました


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by makiof | 2018-09-09 14:08 | 日々の雑感


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